オフロードバイク+++上上

バイクと距離を置く

バイクと体をホールドさせることは

バイクを体で制御しやすくするために大切な事です。

鈴木選手のスクールでも、その大切さを説かれましたし

練習走行の中でホールドすることによる安心感や、バイクの安定を感じました。



かすにんです



しかし、スクールとて時間が限られた中で実施されているので

オフロード走行における1つのケースへの最適解を教えて頂けただけです、

林道ツーリングを続けている以上

私のような低レベルな人間でも、色々なシチュエーションに出くわしますから

多くの引出しを作る努力を怠ってはいけません。

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今日ここに残しておきたいのは、バイクと体を離す乗り方についてです。

 
先週(20日)のフリー走行で見た上級者の走りから

ぼやけていたモノに焦点があたったようにハッキリと認識できた

バイクと体をずらす乗り方を

私はきっと他のシーンでも見てきたハズと思い、過去の動画を漁って見つけたのが上の写真です。


この状況は、雨が降るK山で

岩が連続した斜面を上るシーンになっています。


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この場所が難儀に感じられる原因は、岩の斜面が原因ではありません。

この場所の難しさの原因は

斜面に沿てバイクを進めると、

フロントタイヤが2段目の岩を超えるか超えないかと言う位置に来た際

リアタイヤが1段目の斜面の中腹にいるためにスリップしてしまう所にあります。

石1つであれば初心者でも行けるのに、2つめの石の配置が難易度をあげています



この場所の一つの攻略法として

フロントタイヤを押し上げる力を、リアタイヤが岩にあたるより先に稼ぐ方法があります。

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難関な場所で、バイクの挙動を乱すような事が不要になるので

最初に狙いたい攻略法だと私は考えています。



でも、速度を稼ぐ事が出来なかったらどうするのでしょうか。

スペースが無い、タイヤが路面とマッチングしていない、角度が悪い・・・etc 理由はさておいて。



その回答をくれたのが

白井トライアルパークで見てきた達人の走りだったり

過去に一緒に走ったOさんの動画でした。



野生のOさんを捉えた動画が、その生態を分かりやすい角度から残していたので

これを参考に振り返ってみたいと思います。

まず、大きな流れをまとめた画像です。
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①コマ目
 滑る岩に対し、この場所からアクセルを開けてもスリップしかありません。
 早々に状況を把握し、バイクを後ろへ戻します。

②コマ目
 単純に「バイクを後ろに戻す」のではありません。
 進んだ先に越えたい場所がある場合に、そこに対して垂直になる事を優先します。
 実際に角度はかなり気にして修正されています。
 また、フロントタイヤが岩にあたっていますが、それは気にしておりません。
 リアタイヤが加速区間を十分に取れることを次に重要視されているようです。

③コマ目
 リアタイヤが滑る岩にあたっているタイミングに、フロントタイヤが2段目の岩にあたっていますが
 スロットルの強弱は変えていません。最初の助走で生まれた速度は維持されたままです。

④コマ目
 フロントが2段目を超えると、あとはバイクはまっすぐ登ります。①コマ目の位置取りが良いので
  登った先も開けた場所になっていて安全に登頂できました。



とても理想的な進行になっていますが

今回のお話で取り上げたい部分は、②-③コマ目の間でやっていた

下の画像のアクションになります。

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実は、Oさんのバイクのトラタイヤは

当日に雨が降っていた影響で泥に負けてツルツル滑る状況でした。

なので②コマ目の位置からシッティングで加速をしても、殆どバイクは加速しませんでした。


そんな状況でもバイクを前に進めるため

写真のOさんは、右足をステップにおきつつ左足を地面につき

バイクだけを前にすすめ

フロントが1段目の岩を上るかどうかのタイミングで

バイクにひょんと乗りこみ、そのままスタンディング体制を取る乗り方をしていました。

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<ん? 良くみると左足は空中かな。しかし、全体重は右足を介してバイクに乗っている>



白井で見たケースでは

滑る岩の間を縫って進むアルミ屋さんが近い動きをしています。

左足をバイクのステップに載せ、右足を地面に着き、股下でバイクを前後に揺らすスペースを作り

バイクだけを前に進めて、あとから体を乗せてゆきます。


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この二人がチャレンジしている事の共通点は

グリップの無い路面で、如何にバイクを進めるのかという問いに対して

バイクを自由に動かせるよう体を離している所にあると私は考えています。



体を離すと言っても

難所を越えたり加速が付くとバイクに乗りこむので

その距離は短く、ほんの一瞬です。


ただ、そのほんの一瞬のスペースでも

「バイクの車重+人間の体重」をリアタイヤに載せるより

「バイクの車重」のみをリアタイヤに載せたほうが

バイクに初速が乗る(Oさんの場合)事が出来たり

バイクが難所を超える(アルミ屋さんの場合)事が出来るのでしょう。





いかがでしょうか

この技術を使えるようになるには沢山のハードルがあると思いますが

とても魅力的だとは思いませんか。


グリップが得られないなら

得られる分だけでやれる仕事をする(バイクだけ動かす)。

グリップが必要なくなったら(初速がついたら)

次のアクション(体を乗せる)

とても合理的で、言われれば理解しそうな雰囲気がプンプンしますよね。


実は私は、24日にちょっと挑戦してみました。

しかし

操作を誤ると、バイクがロケット発射されちゃうところとか

乗りこむときに大きくバランスが崩れるとか

そもそも足を地面についていると、ステップを踏んでいてもバイクが斜めになるとか

実際は超難しいと感じています。



とりあえず今は空の引出しを手に入れました。

この中に着物が入るか、ふんどしが入るか、何も入らないか・・・

来年からとは言わず、次回の走行から意識していきたいです!(゚∀゚)




つづく

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コメント


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かすにゃんの思っているのと違うかもしれないけど、小林直樹氏が
空中に体を静止させてバイクだけ先に進める、ってのをやってますた。

あれ、傍から見てるとすごくゆっくり挙動してるように見えるけど
実際に同じように真似しようとしても体がまったく追いつかないのよね。

ジクリバー | URL | 2015-12-26 (Sat) 02:06 [編集 ]


 

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